Note to Self by notekunst

ただの備忘録です

F(x)tec Pro1 への LineageOS、Magisk のインストール

F(x)tec Pro1 に自分でビルドした LineageOS をインストールしました。また、Magisk もインストールしました。本記事は、インストール作業の忘備録です。なお、この記事はただの記録であり、何の保証もありません(同じ手順で失敗の可能性もあります)。LineageOS のビルドについては、別記事にする予定です。

bootloader のアンロック

LineageOS をインストールするために、bootloader をアンロックします。アンロックは、以下の手順でできました。なお、アンロックを行うと、メーカー保証を受けられない可能性があります。メーカー保証を受けるためには、アンロックをせずに元の Android OS を使い続けるべきでしょう

・Settings(設定)->About phone(端末情報)->Build number(ビルド番号)を複数回タップして、Developer options(開発者向けオプション)を有効化します。
・Settings(設定)->System(システム)->Developer options(開発者向けオプション)->OEM unlocking(OEM ロック解除)を有効化します。
・Pro1 を PC に繋いで bootloader を起動します。
  PC 上で adb reboot bootloader を実行してもよく、Volume down を押しながら電源をオンにしてもよいです。
・PC 上で、fastboot flashing unlock を実行します。

リカバリLineageのフラッシュ

私は、tdm 氏の以下の記事を参考にして LineageOS をインストールしました(tdm 氏は、F(x)tec のフォーラムにいろいろな技術情報を投稿しています)。
http://files.nwwn.com/android/pro1/lineage.html

この記事では、slot A と slot B の違いを意識して作業を進めているので、わかりやすいです。具体的には、リカバリを slot A にフラッシュします。そして、slot A のリカバリを起動し、これを用いて Lineage システム を slot B にフラッシュします。

公式の LineageOS をインストールする場合、Lineage の記事 Install LineageOS on pro1 (https://wiki.lineageos.org/devices/pro1/install)を参考にするとよいと思います。

作業を進めるにあたり、リカバリ、LineageOS、(必要なら)Google apps のデータを準備します。私は、tdm 氏の記事にリンクされていたテストビルド用のリカバリを用いました。今(2020/08/23)は、このリカバリへのリンクはなく、代わりにLineage の記事 LineageOS Downloads (https://download.lineageos.org/pro1)へのリンクがあります。

Google apps のデータは、Lineage の記事 Google apps (https://wiki.lineageos.org/gapps.html) からリンクをたどると入手可能です(私は、MindTheGapps-9.0.0-arm64-20190615_031441.zip を用いました)。なお、Google apps のフラッシュは、Lineage を最初に起動する前に行います。

私は、tdm 氏の記事を参考に、Pro1 を PC に繋ぎ、以下の作業を進めました。

・ブートローダを起動します (adb reboot bootloader または Volume down を押しながら電源オン)
・PC 上で、fastboot flash boot_a lineage-16.0-***.img を実行し、slot A にリカバリをフラッシュします(lineage-16.0-***.img は、実際にはリカバリのファイル名)
・PC 上で、fastboot --set-active=a を実行し、slot A がアクティブであることを確実にします。
・Pro1 のボリュームキーを操作して"Recovery mode"を選択し、電源キーを押します。これで、slot A のリカバリが起動します。
・Pro1 上のリカバリメニュー上で"Factory Reset"を選択し、"Wipe data / factory reset"を選択します。そして、メインメニューに戻ります。
・リカバリのメニュー上で"Apply Update"を選択し、"Apply from ADB"を選択します。これで、sideload が可能になります。
・PC 上で、adb sideload lineage-16.0-***.zip を実行し、システムをフラッシュします(lineage-16.0-***.zipは、実際には LineageOS ファイルのファイル名)
 フラッシュが終了すると、リカバリは、自動的に、アクティブな boot slot を切り替えるそうです。
 ですから、続けて Google Apps をフラッシュする場合、以下のようにリカバリを再起動して作業を進めます。
・Pro1 上のリカバリメニュー上で"Advanced"を選択し、"Reboot to recovery"を選択します。
・再起動したリカバリのメニュー上で"Apply Update"を選択し、"Apply from ADB"を選択します。
・PC 上で、adb sideload MindTheGapps-9.0.0-arm64-20190615_031441.zip を実行し、Gappsをフラッシュします。

これで、LineageOS と Google apps のフラッシュは完了です。Pro1 を再起動すると、LineageOS が立ち上がりました。

LineageOS を更新する場合、"Wipe data / factory reset" をせずに、新しい LineageOS と Gapps をフラッシュすることによって、ユーザデータを維持しつつシステムを更新できました。

Magisk のフラッシュ

Pro1 を PC に繋ぎ、リカバリを起動して以下のように Magisk をフラッシュすると、簡単に Magisk をインストールできました。

・リカバリを起動します (adb reboot recovery または Volume up を押しながら電源オン)
・リカバリのメニュー上で"Apply Update"を選択し、"Apply from ADB"を選択します。
・PC 上で、adb sideload Magisk-v20.4.zip を実行し、Magiskをフラッシュします

Pro1 を再起動すると、Magisk Manager を起動できました。